AIR SHELFは
突っ張り棒のトップシェアメーカーである平安伸銅工業と、
デザイン・イノベーション・ファームTakramのコラボレーションブランドです。
ブランドのミッションはGood Shelf, Good Life.
このミッションを実現するために、平安伸銅工業とTakramが模索した道筋をご紹介します。

コラボレーションだから生まれた価値

コラボレーションだから生まれた価値

発端は平安伸銅工業の、「世の中にない何か新しい価値を作りたい」という想いから。ちょっと大仰なこの想いに呼応してプロジェクトに参画したのが、Takramです。
平安伸銅工業のビジョンは「アイデアと技術で私らしい暮らしを世界へ」ですが、まさに「アイデア」をTakramが、「技術」を平安伸銅工業が担いました。
とはいえ、完全な分業ではなく、プロダクトの方向性の探索から体験設計までを一心同体で進めました。約2年にわたりお互いの強みを生かし、妥協なく取り組んだ結果が、AIR SHELFに結実しました。

棚を選ぶ時のトレードオフを乗り越える

棚を選ぶ時のトレードオフを乗り越える

ハイブランドに多い、壁付けのスッキリしたシェルフには憧れるものの、壁を傷つけるものが多いので、賃貸やコンクリート素材の住宅では取り付けるのは難しい。
一方で、置き型の棚は取り入れやすいけれど、奥行きが深く足元も塞がってしまうので、圧迫感で部屋も心も狭くなりそう。
壁付けのようにスッキリしながらも、実用性も十分なシェルフがあったなら。加えて、暮らしの変化に柔軟に寄り添ってくれたら、どんなに素敵だろう。
この理想が、AIR SHELFの原点にありました。

アルミの可能性を再発見

アルミの可能性を再発見

今の暮らしに合わせたシェルフを作りたい。その時、デザインの念頭にあったのは、増え続ける家電製品によって発生する配線の存在でした。せっかくシェルフをスッキリさせても、家電の配線が見えていては台無し。
そこで、配線の存在感をなくすために、柱や棚に溝をつけるアイデアが生まれました。それを実現するために必要になったのが、シェルフによく使われるスチールではなく、細かな成形が可能なアルミの押出成形でした。
奇しくも、平安伸銅工業は創業時、窓枠のアルミサッシを作ることから創業した企業です。半世紀以上かけて、原点に戻ってきた。そのような感覚がありました。

棚心地の良さを目指して

棚心地の良さを目指して

シェルフをとりまく体験すべてを心地よいものにしたい。私たちはシェルフの理想のあり方を「棚心地がよい」と定義しました。
「スッキリした棚を取り付けるには壁を傷つけないといけない」といった不安に対して、壁を傷つけないつっぱり機構を採用し、取付けと取外しが簡単に行えるようにしました。さらに、棚幅も500mmなので、ちょっとしたすき間にも設置できます。
「いざ生活すると家電配線が気になり、スッキリした空間づくりから離れてしまう」といった不安に対して、家電配線を隠す仕組みを、柱と棚板の両方に盛り込みました。
「将来、家族やモノが増えることで、理想の在り方も変化しそう」といった不安に対して、棚の数も高さも、暮らしの変化に合わせて簡単に変えられるようにしました。さらに、これから展開していくオプションアクセサリーでは、様々な用途に対応していく予定です。
これからも、さらなる「棚心地のよさ」をご期待いただければと思います。

Team

AIR SHELFは、平安伸銅工業とTakramだけではなく、志を同じくする様々なプロフェッショナルとのコラボレーションによって生まれました。
その象徴がグラフィックデザインを統括した「summit」です。お客様とブランドとの接点をクリエイティブで繋いでくれたことで、より良い体験が実現しました。
これからも、コラボレーションブランドとして、「Good Shelf , Good Life.」のミッションに共感してくださるブランドやプロフェッショナル、そしてユーザーと共に、心地よいシェルフ体験を作り続けていきたいと思います。
Creative Director / Product Designer
Iwamatsu Naoaki (Takram)
Engineer
Onishi Tomio (Heian Shindo Kogyo)
Graphic Designer
Saito Tomohito (summit)
Photographer
Abe Ryoukan
Stylist
Takeuchi Yusuke
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