こんにちは、つっぱり棒研究所です!
研究所に寄せられる質問の中でも群を抜いて多いのが、「突っ張り棒がすぐ落ちるのですが、どうすればいいでしょうか・・?」というもの。
実は、約9割もの人が突っ張り棒を間違って取り付けてしまっているんです!!(※研究所調べ)
取り付け方を間違えると突っ張る強度が下がり、何度も落ちる原因となってしまいます。
突っ張り棒を日々快適に使用していただくためにも、突っ張り棒メーカーとして正しい情報をお伝えしなければ・・・!
ということで、今回は正しい突っ張り棒の取り付け方をご紹介していきたいと思います。
突っ張り棒には2種類あるって、ご存知でしたか?
と、その前に、まずは突っ張り棒のことを知っていただきます!
突っ張り棒は、大きく【バネ式】と【ジャッキ式】の2種類に分類することができ、それぞれに構造や特徴が異なります。順番に見ていきましょう。
バネ式の突っ張り棒
こちらがバネ式の突っ張り棒です。一度は使ったことがある人も多いのではないでしょうか?
パイプに内蔵されたバネを圧縮して、壁面に対する反発力で固定されるという仕組みです。
取り付け・取り外しはとても簡単ですが、バネの力のみが頼りなので重たいものを掛けるのにはあまり向いていません。
カフェカーテンなど比較的軽いものを掛けたり、ブックスタンドのように仕切りとして使用するのに適した突っ張り棒です。
ジャッキ式の突っ張り棒
対して、こちらがジャッキ式の突っ張り棒です。
突っ張り棒のパイプを伸ばして長さ固定ネジで固定し、端にあるグリップを回して壁に圧力をかけて突っ張る仕組みです。
バネ式よりも突っ張る力が強いので、たくさんの洋服や物など重たいものを掛けるのに適しています。
先日紹介した押し入れで使う突っ張り棒も、ジャッキ式をおすすめしていますよ!
もう落ちる心配なし!正しい突っ張り棒の取り付け方(バネ式)
突っ張り棒の特徴を知っていただいたところで、いよいよ正しい取り付け方を確認します。
まずはバネ式から見ていきましょう!
STEP1 パイプを回して長さを伸ばします。
細い方のパイプを回すとパイプが伸び縮みします。パイプを回して使いたい長さに調節します。
STEP2 突っ張る面より数センチ長く伸ばします。
取り付ける幅よりも数センチ長めに伸ばすのがポイントです!
STEP3 内部のバネを圧縮して取り付けます。
伸ばした方のパイプを壁面に当て、押し縮めながら反対側を押し込んで水平に取り付けます。
・・・はい、実はこの方法が正解なんです!
パイプの中に入っているバネが戻ろうとする力を最大限利用し突っ張ることができるので、落ちにくくなります。
取り付けたい幅に合うようにパイプを伸ばしながら取り付ける方が多いのですが、その方法だとバネの破損や圧着力不足を引き起こす原因となってしまうので、注意してください!
もう落ちる心配なし!正しい突っ張り棒の取り付け方(ジャッキ式)
さて続いては、ジャッキ式突っ張り棒の正しい取り付け方を確認しましょう。
STEP1 突っ張る面まで、パイプを引き出す
グリップがスタート線まで戻っていることを確認してください。長さ固定ねじを緩めて、細い方のパイプを突っ張る面まで引き出します。
STEP2 長さ固定ネジをしめて、長さを固定する
長さ固定ねじを根元までしっかり締め付けます。細い方のパイプに穴が開いて長さが固定されます。
STEP3 パイプの端のグリップを回して、突っ張る
グリップを1~3周回して仮固定します。ポールの傾きを調整してから、さらにグリップを回してしっかりと固定します。
よくある間違いとしては、長さ固定ねじを貫通させていないこと!
これ、穴が空くまでねじを締めるのが正解なんです。突っ張っているうちに内側に戻る力が働くので、固定ねじでしっかりと固定してあげることが大切です。
他にも、両端のキャップの向きもポイントです。必ず長い方が下になるように設置してくださいね!
突っ張り棒設置の前に知っておきたい。落下防止のためのチェックポイント
バネ式、ジャッキ式それぞれの正しい取り付け方を理解していただきましたが、これだけでは絶対に落ちない!とは言いきれないんです。
突っ張り棒をより落ちないように取り付けるためには、取り付ける壁や物の重さも、事前にチェックしておくと良いでしょう。
・置くものの重さ
バネ式とジャッキ式の突っ張り棒、それぞれ耐荷重が違います。耐荷重とは、突っ張り棒がどれくらいの重さまで耐えられるかの参考数値です。そのため、置くものの重さによってどちらが適しているかが変わります。
一般的にはジャッキ式の方が耐荷重が大きいです。重いものを置くのにバネ式の方を使うと、突っ張り棒が落ちてしまうことも…。ちなみに、これは掛ける場合も同様です。
・設置する場所の幅
次はつっぱる場所の長さについてです。
突っ張り棒は長さ調節ができるように作られていますが、パイプを長く伸ばせば伸ばすほど、たわみやすくなって耐荷重が小さくなります。
そのため、設置する場所の幅に対して、ある程度の余裕を持った長さの突っ張り棒を使った方が安全です。
・壁の強度
強度がない壁に突っ張り棒を取り付けると、徐々に壁が反ってしまい、突っ張り棒が落下する原因になります。また、壁を突き破ってしまうなんていう事態も。
理想は強度の高いコンクリートの壁ですが、日本の住宅で一般的なのは、強度の低い石膏ボードや化粧合板の壁です。
これらの壁に突っ張り棒を設置する場合は、壁の後ろに支えとなる下地がある場所で取り付けるようにしましょう。下地のある場所は、壁を手で叩くことでも確認できますよ。
・壁の素材
強度だけではなく素材も重要なポイントです。壁面の凸凹が大きい素材の場合は、突っ張り棒のキャップとの設置面が少なくなるため、摩擦力が低下して強度が落ちてしまいます。
・取り付けは水平に
基本中の基本ですが、突っ張り棒は水平(縦の場合は垂直)に設置することが大切です。
取り付けの際には、左右のキャップを同じ位置に取り付けるために、つっぱる場所の高さを測り、突っ張り棒を設置する壁の箇所にマスキングテープなどで印をつけておきましょう。このひと手間が、落下防止を防ぐ大きなポイントになります。
これまでに正しい取り付けをしていたけれど突っ張り棒が落下したことがあるという方は、一度設置条件を見直してみてください!
それでもどうしても落ちてしまう・・という方へ!
上記をクリアにしたのに、どうしても落ちてしまう、、、というときは、突っ張り棒の補助アイテムを利用しましょう。
突っ張り棒のサイズにあったサポート商品が用意されていますので、ぜひ活用してみてください!
突っ張り棒の中心あたりに設置することで、たわみを防ぎ下から強力に支えます。
今回ご紹介した取り付け方法は動画でもみれます♪
突っ張り棒トップシェアメーカー「平安伸銅工業」が運営する公式YouTubeチャンネル。
主力商品である突っ張り棒や、LABRICO(ラブリコ)、DRAW A LINE(ドローアライン)など商品に関する情報をお届けします。