みなさん、こんにちは。
AIR SHELFのブランドマネージャーを担当している大川と申します。
この連載記事では、平安伸銅工業とTakramのコラボレーションブランドである『AIR SHELF(エアシェルフ)』がどのようにしてできたのかについて、平安伸銅工業に所属する私の視点から読者の皆さんにお伝えしていければと思います。
会社のご紹介
平安伸銅工業は、大阪に本社を置く日用品・インテリアメーカーです。伸銅という名前がついていますが、主力製品は収納の便利アイテムである「つっぱり棒」です。つっぱり技術を転用し最近では、作るインテリアブランド「LABRICO(ラブリコ)」や、一本の線からはじまる新しい暮らしを提案する「DRAW A LINE(ドローアライン)」などのブランドも運営しています。
一方、Takramは、世界を舞台に活躍するデザイン・イノベーション・ファームです。MoMAパーマネントコレクション、グッドデザイン賞金賞、iF Design Award、Red Dot Design Awardなど国内外での受賞歴が多数あり、プロダクトからサービス、ブランドから事業まで、デザインの力でイノベーションを生み出し続けています。
記事を書いたわけ
さて、今回のnote執筆の動機は、以下の2点になります。
- ブランドを広く知っていただき、仲間を作りたい
- ブランドを立ち上げた具体的なストーリーをユーザーと共有したい
一つ目は言わずもがなですが、新しいブランドの発表になるので、なるべく多くの方にAIR SHELFの魅力をお伝えしたいという理由からです。また、今回のブランドは2社によるコラボレーションブランドです。複数の企業が協創して価値を作り出す背景を世の中に共有して、もっと世の中にコラボレーションが増えてほしいという願いもあります。そして、よければ、AIR SHELFブランドに共感してくださった方と私たちもコラボレーションをして、さらなる価値を一緒に作りだせたらと思っています。
二つ目は、ブランドができるまでのストーリーもユーザーの方々と共有したいといった思いからです。普段の生活で自分たちが使っているブランドが「具体的に」どのような流れでできたのかを知る機会は少ないと思います。ブランド開発の「想い」に関するコンテンツはあっても、ブランドがどのような道筋を辿って出来上がったのかは分からない。今は作り手と受け手の線引きが曖昧な時代であると考えています。そんな環境の中で、AIR SHELFに少しでもご興味を持ってくださる方々にとっては、どのようにしてブランドが出来上がったのかという具体的な話にも、もしかしたら興味を持っていただけるんじゃないか、と考えました。かなり、「作り手目線」によった構成になっていますが、もし面白そうと思っていただけたら、ブランドの裏側を覗き見るような気持ちで読んでいただければと思います。
AIR SHELFとは、どんなブランドか?
次回からは、ブランドの立ち上げ背景に関する経緯をお伝えさせていただきます。が、その前に。
AIR SHELFがどのようなブランドなのかご紹介させてください。
AIR SHELFは、壁付シェルフと置き型シェルフのトレードオフを解消した、壁を傷つけることなく美しい空中棚を設置できるシェルフシステムです。
これまでのシェルフは、床置きで収納力はあるが圧迫感を生みやすいもの、スッキリとした見た目だが壁に固定が必要なものなど、収納力とスッキリさを手軽に両立する選択肢がありませんでした。しかし、AIR SHELFは、Pillar(柱)を天井と床でつっぱり、後付けでShelf(棚板)をつけることができます。ネジや釘で壁を傷つけないので、賃貸でも使用でき、床面積も圧迫しないので、お部屋も狭くなりません。
また、Shelf(棚板)の高さや数は、住居に合わせて組み替えられるので、引っ越しやライフステージの変化によって買い替える必要がなく、暮らしの変化にも長く寄り添います。
(棚板1枚あたりの耐荷重は10kg)
加えて、アクセサリーパーツを取り付けることができる構成になっており、絵画やカバンを吊るせるHook(フック)、本の横倒れを防ぐBookend(ブックエンド)や電源タップを隠して収納できるCover(カバー)などのアクセサリーも用意しています。棚板やアクセサリーの種類は、今後も拡張予定です。
もう一つの特徴として、電気製品の配線を隠せる独自の溝形状を採用しています。スピーカーや照明、タブレットなど、増え続ける生活家電によって発生する配線ノイズを極力隠せるように設計しました。
棚の高さは無段階に調整が可能で、シェルフを2本連結して必要な収納量を確保することもできます。現在の暮らしに必要な機能性を担保しながらも、賃貸住宅や壁の種類にとらわれることなく、スッキリした住空間を実現するシェルフシステムです。
数回にわたってお送りするブランド開発ストーリーを楽しみながら、良い棚のある暮らしを想像していただければと思います。次回は「#2 ブランドはビジョン・ミッションからはじめよう」をご共有いたします。
お知らせ
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