ここでは、暮らしにまつわる悩みを解決したり、暮らしの変化を楽しんだりする、「誰か」のお話をお届けしています。
「こんな暮らし、いいかも。」とあなたの暮らしを変えるヒントになれば幸いです。
ライター かよこ/社長
平安伸銅工業の社長で、1児のママ。整理収納アドバイザーだけど、雑貨マニアで物は減らしたくない。家族と私が心地よく安心して過ごせるお家づくり模索中。
朝5時の静かなリビング。私が私であるための時間が、ここにあります。
まだ寝ている娘と夫を起こさないように、そっと寝室を抜け出す。
洗濯機を回し、娘の保育園の用意をして、キッチンでお茶を淹れてダイニングテーブルへ。
お気に入りのゆらゆら椅子が、いつもの定位置。
誰にも邪魔をされない、私の「好き」が詰まった空間。
ここで考え事をするしんとした朝が好きです。
ときめくものを愛でていたい!けれど…
ここで白状をひとつ。
収納用品の会社の社長で、整理収納アドバイザーの私。
そんな肩書を並べると「家の中はミニマリストのようにすっきりとしている」と思われがちなのですが、本当はモノに囲まれた暮らしが好きです。
祖父から譲り受けた食器や壺、旅先で買ってきた置物、一目ぼれした民芸品、大好きな猫がモチーフのアイテム…。
肩書を外した本当の私はいわゆる「雑貨」と呼ばれるものが好き。
「そんなの、生活に必要?邪魔じゃない?」と他の人なら思ってしまうようなゴテゴテした置物だって、ひとつひとつに思い出があり、思い入れがある。
それを眺めていると、心がときめくんです。
だから、日々の暮らしの中で、触れ、愛でていたい。
ただ、娘は自分の好きなものを主張する年頃になってきたし(今はお姫様のような可愛らしいものが大好き、私の子ども時代とは真逆です)、夫にも趣味嗜好がある。
なので家族の共用空間を私の趣味で占領するわけにもいきません。家族が居心地の悪い空間にはしたくないし、私の個室を別にとれるほど広い家でもない。
かといって、これらの雑貨を手放すなんて絶っっっ対に嫌だし、全てを箱に仕舞いっぱなしにもしたくないと思っていました。私が私でなくなってしまう気がする。
空間邪魔しない、軽やかな棚
家族の居心地も大事にしながら、自分の好きなものを諦めたくない…!!
色々試行錯誤した結果、今の自宅ではAIR SHELF(エアシェルフ)をリビングにとりつけることにしました。
AIR SHELFはその名の通り部屋を圧迫せずに軽やかに空中棚を作れるアイテム。
空間を圧迫せず、なおかつ壁に穴を開けないので窓際でも棚が作ることができます。
ノイズが少ない見た目なので棚自体が存在感を出し過ぎることもありません。耐荷重もあるので、少し重たい雑貨や本を乗せれるところも気に入っています。
ここに私の「好き」を並べていくことにしました。
ちぐはく、だけどそれが私らしい。
メキシコの謎の置物、大阪日本民芸館で一目惚れしたタペストリー、娘の工作、スペインで買ったトカゲ、バイブルにしている大切な本…他の人が見ればちぐはぐで、まとまりが無いように感じるかもしれません。テレビや雑誌の取材でAIR SHELFを紹介する時には「物が多過ぎますね」と間引かれることもあるくらいです(笑)
でも、そのひとつひとつが、私を形作ってきた大切な思い出たち。
そんな雑貨たちに囲まれながら、仕事を整理したり、本を読んだり、棚を眺めたり…家族を起こすまでの時間が、大事なひと時になっています。
会社のこと、仕事のこと、子育てのこと…目まぐるしい毎日の中で、頭がパンクしそうになることもある。けれど、私は何が好きだったか、本当は何を大切にしたかったのか、このちぐはぐなものたちが、私の原点を思い出させてくれるんです。
でも、この暮らしもまだまだ試行錯誤中。
実はもっと雑貨を置きたいんですよね(笑)
ただ、家族との関係以外にも、暮らしの中にはいろんな「制約」があるなと感じています。
郊外の広々とした家に住みたいけど、通勤を考えると都会のマンションに住まないといけない。もっと雑貨の映える空間にしたいけれど、原状回復や資産価値を考えると大規模なリノベーションもできない。
それでも、暮らしを作る会社の社長として、ひとりの個人として、家族や私自身が健やかに過ごす暮らしを諦めたくはない。
まだまだ、暮らしの試行錯誤は続いていきそうです。
かよこが雑貨をたっぷり置いているAIR SHELF。ブランドページもぜひチェックしてみてください。