有孔ボード(パンチングボード)とは何か
まずは有孔ボードがどのようなものなのか理解していきましょう。
有孔ボード(パンチングボード)とは等間隔に穴の開いた薄い板のこと
有孔ボード(ゆうこうぼーど)とは、4mm前後の穴が等間隔に開けられた板のことをいいます。有孔ボードのほかに「パンチングボード」「穴あきボード」「ペグボード」など様々な呼び方があります。
有孔ボード(パンチングボード)の用途
有孔ボードは身近なところでは学校の音楽室や、会議室の壁によく利用されています。有孔ボードは開いている穴から音を吸収する効果があるので、音を反響させたくない部屋でよく利用されています。
DIYの用途としては、等間隔に開いた穴に専用のフックなどを取り付けて収納スペースをつくったり、部屋を簡易的に分ける間仕切り壁としてもよく利用されています。
有孔ボード(パンチングボード)のDIY利用事例
有孔ボードを使えば、物をかけたりできる壁面をつくることができる、ということがお分かりいただけたかと思います。
では、実際にどのように有孔ボードを設置しているのでしょうか。LABRICOユーザーさんの中から有孔ボードをつかったDIYの事例をご紹介します。
LABRICO2x4アジャスターを使って立てた柱に有孔ボードを取り付け。有孔ボードにはDIYの工具類などをフックで掛けて収納されています。DIYなどがお好きな方なら、一度は憧れる使い方かもしれませんね。
有孔ボード(パンチングボード)でDIYをする際に気をつけるポイント
有孔ボード(パンチングボード)の穴の間隔を決める
有孔ボードは、一般的に穴の間隔が25mmのタイプと、穴の間隔が30mmのタイプがあります。
見た目はもちろんですが、有孔ボードフックには穴の間隔が25mmに対応しているものと、30mmに対応しているものがありますので、フック選びと同じタイミングで検討すべきポイントです。
有孔ボード(パンチングボード)の裏はフックをかける分の隙間を開ける
有孔ボードの裏には、フックをかけるための隙間が必要です。取り付ける有孔ボードフックによって前後しますが、10~20mmの隙間があれば概ね有孔ボードフックは取り付けられるでしょう。隙間の開け方には、スペーサーを使って有孔ボードを取り付ける方法。支柱を立てて上から有孔ボードをかぶせ、支柱の厚み分の隙間を確保する方法など、いくつか方法があります。
LABRICOでは2×4などで支柱を立てて上から有孔ボードを設置する方法の他に、ナゲシレールブラケットで壁面に有孔ボードを設置する方法をご紹介しています。
柱を立てずに有孔ボード(パンチングボード)を壁面に取り付ける方法。ナゲシレールブラケットを使ったDIY!
https://ec.heianshindo.co.jp/blogs/labrico-inspiration/nageshi-yukoboard
有孔ボード(パンチングボード)のフックの種類を選ぶ
有孔ボードの穴にフックを取り付け、そのフックでものを掛けて収納したり、棚を作って乗せたりしますが、そのフック選びです。ここが有孔ボードで収納を作る際の大変なところで、楽しいところかもしれません。
まず、はじめのポイントでお話した有孔ボードの穴の間隔に合う有孔ボードフックの中から選びます。穴を2つ以上使う有孔ボードフックの場合、対応する穴の間隔を間違えてしまうと、取り付けができませんので注意が必要です。
有孔ボードフックのタイプはいくつかありますが、代表的なもので「何かを引っ掛ける」タイプ、「何かを乗せる」タイプ、「何かを入れるカゴ」があります。重要なのは、モノを収納した場所には有孔ボードフックが取り付けられないということです。
「何かを引っ掛ける」タイプの有孔ボードフックでは、有孔ボードフックの下側には物がぶら下がるので、その場所には別の有孔ボードフックが取り付けられません
逆に「何かを乗せる」タイプの有孔ボードフックは、取り付けた有孔ボードフックより上側に何かを乗せるスペースが必要ということです。
収納したいものから逆算して有孔ボードフックの種類と、有孔ボードフックの数をイメージすると効率的です。
有孔ボード(パンチングボード)の穴の水平はしっかりとる
最後に忘れがちなのが、有孔ボードの穴の水平はしっかりとる、ということです。有孔ボードの水平はご自身でカットなどした場合は水平がとれていないこともありますので、「穴の水平」を意識して有孔ボードを取り付けましょう。
有孔ボードを水平に取付けないと、物を置いた時に倒れたり、物を掛けたときに余計な穴が使えなくなるなどの可能性がおきます。
有孔ボードを取り付けるときのネジ穴の高さをしっかりマークし、余裕があれば有孔ボードを仮留めのまま、いくつか有孔ボードフックを取り付け、実際のものを収納してみて水平の具合を確かめたりするのもよいでしょう。
有孔ボード(パンチングボード)は「どう作るか」よりも、「何を置く(掛ける)か」が意外と重要
筆者の経験談も多いに含まれていますが、有孔ボードは省スペースかつ手軽に見せる収納がつくれます。ですがどうやって作るかに頭を悩まされていることが多くなって、肝心の何を置く(掛ける)かを考えずに作ってしまうと、意外とモノがおさまらなかったり、余計な手間がかかってしまいがちな素材です。
DIYにはもってこいの素材の有孔ボード。ぜひ計画的に有効活用してみてはいかがでしょうか!