キャットフリーリー企画秘話 第2部|ネコ飼いさんのリアルな声から生まれた

キャットフリーリー企画秘話 第2部|ネコ飼いさんのリアルな声から生まれた

  ~ 企画者・大川さんが語る、ネコ飼いさんとの対話から見えた「隠れた本音」 ~

本記事は、「キャットフリーリー」の開発企画秘話を全3部でお届けするシリーズの第2部です(座談会は、なぜか本社の畳の上で行われました)。

第1部でお伝えした幾度もの挑戦の歴史を経て、ついに動き出したキャットフリーリー。その裏側には、企画担当・大川による徹底的なユーザーヒアリングがありました。


登場人物プロフィール 
カヨさん(竹内香予子):平安伸銅工業代表。 子供の頃からネコちゃんと暮らしてきた筋金入りのちゃん好き(現在は猫アレルギーのため見る専専門)。

大川さん(大川輝昌):平安伸銅工業スタッフ。 ネコちゃんを飼ったことはないが、10数人のネコちゃん飼いさんへの視聴を重ねてキャットフリーリーの企画を推進した。


カヨ: 第1部で話してたみたいに、ずっとお蔵入りが続いてたじゃないですか。キャットフリーリーって、どうして今度は動き出せたんですか?

大川: 正直、「もうこれ以上お蔵入りにしてたまるか」っていう気持ちが社内にあったと思うんですよ(笑)。DRAW A LINEでも、ラブリコでも、「やれるはずなのに、なぜかできない」を繰り返してきた。そのたびに周りから「まだですか?」って言われてきたので。

企画者の大川さん。なぜかカメラ目線。きっと、たまたま...

カヨ: そうですよね。みんなずっと待ってくれてたんですよね。

大川: だから今回は、「平安伸銅工業の技術を活かしたネコちゃん専用品を、本気で作る」っていうところから始めました。ちょうど平安としても、既存の収納・整理整頓のジャンルを超えて、新しい暮らし提案に踏み出そうっていう空気があって。そういうタイミングが重なったんですよね。

カヨ: 新しいジャンルに挑戦する、っていうのは怖さもあったけど、やっぱりワクワクのほうが大きかったですね。

大川: そうなんです。で、自分自身はネコちゃんを飼ったことがないから、まずはとにかく聞こう、と。社内外のネコちゃん飼いさんを中心に、11名に対して各1時間じっくりネコちゃんについてのお話を聞きまくりました。

カヨ: それは濃い作業でしたね。

大川: もう、ノートに書ききれないくらい出てきた(笑)。その中で「ネコちゃんが外を眺めているのが、一番嬉しい瞬間」っていう声が、多くの方に共通して出てきて。

カヨ: わかる。高いところから外を見てる姿って、ネコちゃんのベストショットですよね。

ネコ飼い社員のインタビュー時に共有された、外を興味深く眺めるネコちゃんの図。

大川: そうなんです。そこから「キャットフリーリーの根幹」が見えてきたんです。飼い主さんが外を眺めるネコちゃんを見て、ネコちゃんも自由を感じて、お互いが豊かになる——そういう空間を作れないか、って。



ヒアリングから見えてきたのは、「ネコちゃんとの暮らし」の変化でした。


大川: ネコちゃんを室内で飼うのが当たり前になったのって、実はこの10年くらいの話なんですよ。

カヨ: そうなの!?うちの実家のネコちゃんは、外と家を行き来して、近所の野良ネコが喧嘩のついでに家に入ってきて追っ払う、みたいな感じでしたよ(笑)。

大川: そんな、サザ◯さんみたいな(笑)。そういう時代から一変して、今は保護ネコの譲渡のときに「絶対外に出さないでください」って厳しく指導される。それだけネコちゃんを取り巻く環境が変わってきた。

カヨ: 環境が変わった分、ネコちゃんのために作るべき「道具」も変わってきた、ということですよね。

大川: もう1つ大きかったのが「ネコの高齢化」。平均寿命がどんどん延びていて、20歳近くまで生きる子も出てきている。12歳から高齢ネコと言われるとして、その8年間、視力が落ちたり、足腰が弱くなって高くジャンプできなくなるんです。

カヨ: そういう子たちのための商品が、まだ市場に少ないですよね。

大川: だから、「老齢ネコに向き合おう」と決めて、スロープの発想が生まれました。ジャンプができなくなった子でも、ゆっくり歩いて上まで行ける傾斜のあるウォーク。これは「少しでも運動させてあげたい」という飼い主さんの気持ちに応えるものでした。


当時のアイデアスケッチ。スケッチの段階からスロープになる「斜め」の案が出ていました。注)キャットフリーリーをスロープとして使う際は、滑り止めなどの対策を行ってください。

カヨ: ヒアリングからアイデアが生まれて、それが商品の設計に直結してるんですね。

大川: ほかにも、多頭飼いのごはんの奪い合い問題、空気清浄機をガリガリひっかく問題など……(笑)。アイデアのネタには困らないくらい出てきました。

カヨ: (笑)ネコちゃんの生活って、問題が山積してるんですね。カワイイけど。

大川: でも、全部「リアルな声」から出てきてる。だから、解決したいって本気で思えるんですよね。そうして出来上がったのが、キャットフリーリーなんです。

第3部では、そのキャットフリーリーに込めた「平安としての想い」を、石川さんが熱く語ります。

第3部|ネコちゃんの自由が、人の自由になる ——「キャットフリーリー」に込めた想い
〜石川さんが語る、この商品が世界に届けたいメッセージ〜