キャットフリーリー企画秘話 第3部|ネコちゃんの自由が、人の自由になる — 「キャットフリーリー」に込めた想い

キャットフリーリー企画秘話 第3部|ネコちゃんの自由が、人の自由になる — 「キャットフリーリー」に込めた想い

〜石川さんが語る、この商品が世界に届けたいメッセージ〜

キャットフリーリー企画秘話 第2部|ネコ飼いさんのリアルな声から生まれた Reading キャットフリーリー企画秘話 第3部|ネコちゃんの自由が、人の自由になる — 「キャットフリーリー」に込めた想い 1 分

本記事は、「キャットフリーリー」の開発企画秘話をお届けする全3部作、いよいよ最終回です(座談会の舞台は、今回もなぜか本社の畳の上)。

商品の裏側にある想いを聞いてきたこのシリーズ、締めくくりとなる第3部では、ブランドストーリーを手がけた石川さんが、この商品に込めたメッセージを熱く語ります。

登場人物プロフィール
カヨさん(竹内香予子):
平安伸銅工業 代表。子供の頃からネコちゃんと暮らしてきた筋金入りのネコちゃん好き(現在は猫アレルギーのため見る専 専門)。

大川さん(大川昌輝):
平安伸銅工業 スタッフ。ネコちゃんを飼ったことはないが、10数人のネコちゃん飼いさんへのヒアリングを重ねてキャットフリーリーの企画を推進した。


石川さん:
平安伸銅工業 スタッフ。ネコちゃん飼い目線で、キャットフリーリーのブランドストーリーを描いてきた。

大川: 石川さん、さっきの「DRAW A LINEキャット」の話、知ってましたか?

石川: 初耳でびっくりしてました……! でも、それだけ長い歴史があったんですね。

ブランドディレクションを担当した石川さん(真ん中)。全員で畳に集まった!

大川: そうなんです。ちなみに、キャットフリーリーをはじめて見たときはどう思われたんですか?

石川: キャットフリーリーの可動式で傾斜が付けられる仕組みって、本当に市場にないんですよ。だから最初に見たとき、「これは絶対ポテンシャルがある」って思いました。

カヨ: いちユーザーとして見たとき、どうでしたか?

石川: 正直、欲しい!ってなりました(笑)。でも同時に、「平安伸銅がネコちゃん商品を出す」っていうのは、スペックだけでは勝負できないな、とも思って。

大川: どういうことですか?

石川:当たり前ですけど、 ネコ用品って、エンドユーザーがネコなんですよ。だから、人にとってはスペックより「この会社はネコのことをどれだけ本気で考えているか」っていう企業の姿勢や背景、文脈が、とても大事になるんです。

カヨ: ストーリーが必要、ということですね。

石川: そうなんです。だからキャットフリーリーは、商品だけじゃなくて、ブランドとして育てていく必要がある。そのためのストーリーが、まさにこれまでの10年の歴史なんじゃないかと思って。

 


「キャットフリーリー」という名前には、深い意味が込められていました。


大川: キャットフリーリーの「フリーリー」って、どういう意味なんですかね?

石川: 2つあると思っていて。1つはネコちゃんの自由。ネコちゃんって、本来は野生の動物で、高いところに登って外を感じる生き物ですよね。でも今は室内飼いが当たり前になった。それは人間の都合でもある。そのために、せめて室内でできることを精一杯やってあげたい、という想いが「ネコちゃんの自由」。

ネコちゃんの室内での自由を願ってつくられた『キャットフリーリー』

カヨ: もう1つは?

石川: 人間の自由です(笑)。狭い家、賃貸で壁を傷つけられないなどの制約がある暮らし——今回のキャットフリーリーは賃貸でも使えるピン留め技術がベースですけど、これって「壁に穴を開けずに設置できる」という自由を与えてくれるものじゃないですか。その平安らしさが、キャットフリーリーにも生きている。

キャットフリーリーには、賃貸にやさしい後が目立たない独自技術を採用されています。

大川: なるほど、ネコちゃんも自由、人も自由。

石川: そして、ネコちゃんが自由に過ごしている姿を見て、人が満たされる。その循環が「キャットフリーリー」なんだと思っています。



さらに石川さんは、日本とヨーロッパの「動物観の違い」にも触れました。


石川: ネコちゃんが室内飼いが主流になった背景って、みなさん知ってますか? 殺処分されるネコちゃんが多かったことが大きくて、「外に出すな」という動物愛護の活動が広がった。だから今、ネコちゃんを外に出すのは"かわいそうなこと"とされている。

大川: でも、スウェーデンとかだと、ネコちゃんを室内に閉じ込め続けるのは、ネコの自由を奪っているとして、法律違反になるんですよね。

石川: そうなんです。ヨーロッパでは「アニマルウェルフェア」という概念があって、動物を"守るべき存在"としてだけじゃなく、"権利を持つ存在"として法的に定義している。だから「ネコちゃんに自分らしくいられる環境を整えましょう」となる。

大川: 「権利を持つ存在」って、具体的にはどういうことなんですか?

石川: ヨーロッパでは「Sentient Being(センシェント・ビーイング)」という言葉を法律の中に使っていて、動物を「感覚のある存在」として定義しているんです。痛みも喜びも感じられる——だから、その感覚を無視することは許されない、という考え方です。

カヨ: 現状の日本での捉え方とは大きく違いますね。

石川: 日本でも、ペットが「家族」という意識はあるんです。でも、その一歩先——ネコちゃん自身の感覚や権利を大切にする——という文化は、まだ育ってきている途中だと思います。キャットフリーリーが、ネコの自由を少しでも満たしてあげることで、その文化を育てる一端になれたら、って思っているんです。大げさに聞こえるかもしれないですけど。

大川: いやいや、でもそれが、平安伸銅としてのスタンスでもあるということですね。


キャットフリーリーのページの導入文に、平安伸銅工業のスタンスが表明されています。

石川: そうです。「ネコちゃんも人も、豊かに生きられる社会をつくりたい」——そのビジョンがキャットフリーリーには込められている。だから私は、この商品がすごく好きだし、もっと多くの人に届けたいと思っています。

 


カヨ: 今日、こうして話してみて、「想いを持ってここまで作ってくれていた」っていうことが、改めてよく分かりました。名前に込められた意味、背景を知ると、見え方が全然変わりますよね。

石川: そうなんです。この10年の歴史と、そこに込めた想いを、もっとちゃんとお客さまに届けていきたい。ポテンシャルはある。あとは、誠実に、使ってくれた方の声を聞きながら、育てていく。

大川: まだまだ、これからですね。

カヨ: 最高じゃないですか。ネコちゃんへの愛で、こんなに深い話になるなんて。

石川:仕事中に、畳の上でくるま座になって、ネコ愛を語れるなんて最高ですね!

一同: (笑)


キャットフリーリーは、10年越しの想いと、ネコちゃんを愛するすべての人の声から生まれました。平安伸銅工業は、これからも「ネコも人も自由に」を合言葉に、挑戦を続けます。


 

第1部|ネコちゃんの自由が、人の自由になる——「キャットフリーリー」に込めた想い
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第2部|ネコ飼いさんのリアルな声から生まれた — キャットフリーリー企画秘話
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