はじめに
こんにちは、サボテンを珍獣化させた杉です。
DRAW A LINE(ドローアライン)を運営する私たち平安伸銅工業では、このたび、植物ライト専門店のBARREL(バレル)さんとコラボレーションして、お部屋に美しく馴染む植物育成ライトを展開しています。
でも、お部屋で植物を育てている皆さんなら、きっと一度は脳内にこんなハテナが浮かんだことがあるはず。
「光が大事というのはなんとなくわかる。でも「風もセットで必要」と言われても、ピンとこない…」
私はサボテンを珍獣にしてしまいました。そんな植物ド素人の私が、植物ライト専門店の代表・大門さんに本音の疑問をそのままぶつけてみたのが今回の企画です。
↓インタビューの経緯はこちら↓ 大門さんから返ってきた答えは、私にとって室内での植物育成の常識がガラリと変わる目からウロコなお話ばかりでした…。
本編では、植物にとって一番大切な「光」と「風」の秘密を、全2回を講義形式でお届けします!室内育成の「光」と「風」それぞれの重要性と実践方法を全2回にわたって徹底解説していただきます。
【第1講義】「植物育成ライトって本当に必要ですか‽」植物のプロにぜんぶ聞いてみた←本記事
【第2講義】 「サーキュレーターって本当に必要ですか?」植物のプロにぜんぶ聞いてみた」
どちらから読んでもOKですが、両方を組み合わせることで、植物がぐんぐん育つ理想的な環境が作れます!
今日の話し手
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聞く人
杉|平安伸銅工業/コンテンツ担当
家でサボテンを育てているものの、ほったらかしがち……という自称・植物初心者。「育成ライトって本当に必要なの?」という素朴な疑問を持つ方を代表して、大門さんに直撃します!
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教えてくれる人
大門さん|BAREEL/植物・育成環境のスペシャリスト
植物育成ライト専門店「BARREL」の代表。観葉植物・多肉植物の育成環境づくりを専門に、育成ライトやサーキュレーターの活用方法を日々研究・提案。「植物の生理から考える」アプローチで、多くのグリーン愛好家から支持を集める。
なぜ室内では光が足りないのか
■室内の照明では足りない?

いきなりズバリ聞きますが……育成ライトって、本当に必要なんですか?

必要かどうかというより、室内って実は植物にとって「めちゃくちゃ光が足りない」環境なんですよ。自然光の豊かさと比べると、差が歴然なんです。


■光が足りないとどうなる?






窓際 vs 育成ライト
■窓際に置けば、育成ライトは要らない?

でも、窓際に置いておけば、植物育成ライトは要らないんじゃないですか?

窓際でも育ちますよ!南向きなら結構な光量が確保できます。でも、「安定しない」というのが育成ライトとの決定的な違いで——

安定しない?

冬は日照時間が短くなる、曇ったら光量が一気に落ちる、建物の影になったらアウト……。育成ライトなら「常に安定した光」を届けられるので、植物の管理が格段に楽になります。

確かに、よく考えたらそうですね...。
■窓の方角によって何が違う?

しかも、窓際からちょっと離れるだけで光量が一気に弱くなります。北向きは光量不足、西向きは西日で植物がダメージを受けやすいですし。

方角によっても全然違うんですね

そうなんです。南向きはOK、東向きはまぁOK。西向きは西日で熱くなりすぎるし、北向きは厳しいですね。

なるほど!私のサボテンはベランダに置いているのですが、午前中は日光が差し込んでくるけど午後はもっぱら日陰なんですよね・・・
■窓の方角によって何が違う?

インテリアとして「ここに置きたい」という場所が先に決まっている方がほとんどだと思うので、そういう場合に育成ライトがかなり活躍します。
- 実は、室内は植物にとって光が足りていない
- 光が弱いと糖が十分作れないので、本来の姿で育てられない
- 窓際でも南向きはOK!でも西日で熱くなりすぎる西向きや光の入りにくい北向きは避けて。
育成ライトで水やり管理は楽になる
■育成ライトを使うと、なにが変わる?

育成ライトを使うと、具体的になにが変わるんですか‽

ズバリ!管理が楽になるんです!

「管理」ですか...?意外です。もう少し具体的に、なにが楽になるんですか?

主に水やりです!
■植物が枯れる一番の理由は?

そもそも、植物は「土が乾いてから水をあげる」が基本なんですが、これが意外と難しいんです。育成ライトで光の量を調整すると、「何日で土が乾くか」が読みやすくなるので、夏なら2〜3日に1回ペースといった形で、安定して管理できるようになります。

たしかに、「土が乾いてから」って言われても、判断が難しいですよね。結局「1週間に1回」って覚えて、曇りの日でも律儀にあげてしまいそう……。

それが植物を枯らす原因になりがちなんです。実は、植物が枯れる一番の理由は「水のあげすぎ」そのものじゃなくて、土の中で水がずっと循環せずに滞ってしまうことなんです。水が動かない状態が続くと、その中で雑菌が増えてしまって、根を傷めてしまうんですよ。
■水やりで枯れるのを防ぐには?

土が乾かないと、そんなことが起きるんですね…

そうなんです。だからこそ大事なのが「適切な周期でしっかり土を乾かしてあげること」。土が定期的に乾けば、その分水も入れ替わって、根の周りが常に新鮮な状態に保たれます。

育成ライトがあると、この「乾く周期」を自分でコントロールできるので、結果的に植物を健康に保てるというわけです。

光が強いと水やりの頻度が上がる、というのはそういう理屈なんですね。

その通りです!強い光ほど土が早く乾くので頻度は上がりますが、それはむしろいいことなんです。「3〜4日に1回あげられる環境」を作れることが、植物を枯らさないための理想形ですね。

そういえば、私は水やりを忘れがちで、うちのサボテンはいつもシワシワになりかけでした。
- 植物が枯れる原因は土の中に水が滞ってしまうから
- 育成ライトで光を当てると、土が乾く周期をコントロールでき、水やりの管理が楽になる
育成ライトの選び方
■選ぶ軸は「形」か「植物の種類」

でも、いざ植物育成ライトを選ぼうとすると、種類が多くて迷います。何を基準に選べばいいですか?

ライトの「形」か、植物の「種類」ですかね~!

…形??種類…?
■ライトの「形」で何が変わる?

形状で大きく分けると「スポットライト」と「パネルライト」があります。スポットライトは光を集中させるので遠くからでも届きやすい。既存の照明器具に取り付けやすいので、導入のハードルが低いです。

パネルライトはどうですか?

パネルライトは照射範囲が広く、複数の植物を1台でカバーできる魅力があります。ただ取り付けがDIY前提になることも多い。今回、BARRELとDRAW A LINEで発売するTray Light(トレーライト)はそれを解決していて、スポットの光の強さとパネルの拡散力を両立させています。
| スポットライト | BARRELトレイライト | |
|---|---|---|
| 植物とライト の距離 |
遠い | 近い |
| 植物 | 狭い範囲・ピンポイント | 広範囲 |
| 特徴 | 設置がしやすい | 複数・大型植物に効果的 |
■植物の「種類」でライトは変わる?

植物の種類によっても選び方が変わりますか?

変わります!観葉植物と多肉植物では必要な光量が4〜5倍違います。観葉植物はそこまで強い光は必要なく、約5,000〜15,000luxルクス程度でOK。多肉植物はしっかり形を作り込みたいなら、約20,000〜50,000luxが必要になることもあります。

??...ルクスって何でしょう?

ちょっと専門用語ですよね。ルクスは、「どれくらい明るいか」を示す単位です。一般的な室内照明は500〜1,000ルクス程度なので、観葉植物でも室内照明の10倍以上の明るさが必要、ということになります。そのギャップが「室内は光が足りない」理由ですね。
育成ライトの使いこなし方
■白色と暖色、色で効果は変わる?

BARRELとDRAW A LINEで発売するTray Light(トレーライト)は、ライトの色味を白色と暖色に切り替えられるみたいですが、植物への効果は違うんですか?

違います!白色のライトは「青い波長」が強く含まれていて、植物にある種のストレスを与えます。ストレスというと悪そうですが——これが植物を「たくましく」するんです。
植物ライトでたくましく育った塊根植物

ストレスが……いい方向に働くんですか?

はい。白色光で育てると、形が詰まってコンパクトに育ちやすい。徒長しにくくなります。人間でいえば、日焼けして強くなるようなイメージですね。葉物野菜の実験では、青色光で育てたものはポリフェノールなどの栄養価が上がるというデータもあります。

じゃあ暖色は?

暖色(赤い波長)は光合成効率が高い。花が咲きやすくなったり、成長が促進されやすいです。インテリアとして部屋に馴染みやすいのも暖色のメリットですね。

使い分けの目安を教えてほしいです!

形をかっこよく作り込みたい時は、 白色。インテリア重視でナチュラルに健康に育てたいときは、 暖色。そんなイメージでOKです。どちらも赤と青の波長を含んでいるので、どちらを選んでも植物はしっかり育ちますよ。
■何時間当てればいい?24時間はダメ?

植物育成ライトをつける時間はどれくらいが適切ですか?

基本は日8〜12時間です。夜も消さない方がいいんじゃないかと思う方もいますが——植物も生き物なので、体内リズム(概日リズム)があります。24時間光を当て続けると、そのリズムが狂ってしまいます。

体内リズム、植物にもあるんですね!

あるんです。日中は光合成で糖を作る、夜はその糖を使って葉や茎を作る——この昼夜のサイクルが大事なんです。夜に消してあげることで、植物が「育つ時間」をちゃんと確保できます。研究でも、植物は夜間にエネルギーを体の組織づくりに使うことがわかっています。

なるほど。夜寝ている間に育つ。人間と一緒ですね。

そうです!タイマー設定のある製品を選ぶか、スマートプラグを使うと自動管理できるので便利ですよ。
■ライトと植物の距離はどれくらい?

距離の目安はありますか?

調光できないライトの場合、葉っぱから最低30〜40cm以上は離すのが基本です。近すぎると「葉焼け」が起きてしまいます。

葉焼けって、日焼けみたいなものですか?

まさにそうです。それ以外にも「光阻害」という現象が起きて——植物が取り込める光量には限界があって、それを超えると葉の中で活性酸素が過剰に発生することがあり、むしろ成長が鈍くなってしまいます。強すぎる、、、

近づけすぎると逆効果なんですね。

そうです。逆に離しすぎると光量が弱まって徒長しやすくなりますが、それでも育成ライトを使うだけで通常の室内照明よりはるかに健全に育ちます。まずは30〜40cmを目安に置いてみて、状態を見ながら調整していくのがおすすめです。調光機能があるライトなら、距離が近くても光を弱めることで対応できます
- 形をかっこよく育てたいなら白色、インテリアになじませたいなら暖色。
- 点灯は1日8〜12時間を守り、夜はしっかり消す。
- 距離は葉から30〜40cmが基本。
その他の注意点
■植え替え直後はどうすればいい?

ちなみに、植え替え後はどうすればいいですか?植え替え直後は日陰に置いた方がいいって聞いたことがあって。

植え替え後は日陰に置くのが正解です。植え替えをすると根が必ずダメージを受けるので、水を吸い上げる力が一時的に落ちます。その状態で同じ光量を当てると、葉から水分だけ出ていくのに根から補給できなくて葉焼けが起きやすい。普段の光量を半分にするか、少し遠ざけてあげて、根が安定するまで慣らしてあげましょう。
■植物の置き場所で気をつけることは?

そういえば…部屋のどこに置いても大丈夫ですか?

基本的にはそうですが、「温度が急激に変わる場所」は避けてほしいです。植物も人間と同じで、急な温度変化は苦手です。

具体的にはどんな場所ですか?

エアコンの直風が当たる場所、室外機の真正面、冬場に窓の冷気が直撃する場所などです。特に室外機の熱風は強力で、そこに置くとすぐに弱ります。「気温が安定しているかどうか」を、まず確認してみてください。

まず置いてみて、土の乾き具合を確認しながら調整するのがいいですか?

土が長期間乾かない場合は、光量不足や低温、風通しの悪さなどにより、蒸散や水分の蒸発が進んでいない可能性があります。乾かない原因は「光が足りない」「空気が停滞している」「湿気が多い」のどれかなので、まずサーキュレーターや育成ライトを追加してみるのが手軽な解決策です。

乾かない=何か問題あり、というサインなんですね。

そうです。光・風・温度——この3つを整えてあげれば、室内でも植物は十分元気に育ちますよ!
- 植え替え直後は光量を半分にして、まず根を休ませて。エアコン直風・室外機の前・冬の窓際は温度変化が大きいので避けること。
まとめ
室内は、植物にとって圧倒的に光が足りない環境——それが育成ライトが必要な理由です。窓際でも育てられますが、安定した光量と管理のしやすさで育成ライトが活躍します。
選ぶときはまず「植物との距離」から考え、形を重視するなら白色、雰囲気重視なら暖色を。ライトは必ず消す時間を作ること。植物にも「夜」が必要です。
育成ライトを使う最大のメリットは、水やりのタイミングが読めるようになること。「なんとなくあげる」から「土の状態を見てあげる」へ——それだけで、植物が枯れるリスクはぐっと減ります。その管理のしやすさを、インテリアとして部屋に馴染む形で実現したのが、DRAW A LINE × BARRELのコラボ商品です。
光と風のタテの線
光と風のヨコの線
植物育成ステージ
風の重要性が理解できたら
植物にとって「風」は重要ですが、同じくらい「光」も重要で、エネルギーを作るためのエンジンです。第1講義では、育成ライトの選び方や水やり管理がどう変わるかを詳しく解説しています。あわせて読むと、室内育成の全体像がよりクリアになります。


