こんにちは、サボテンを珍獣化させた杉です。
DRAW A LINE(ドローアライン)を運営する私たち平安伸銅工業では、このたび、植物ライト専門店のBARREL(バレル)さんとコラボレーションして、お部屋に美しく馴染む植物育成ライトを展開しています。
……と、
本編に入る前に少し懺悔させてください。実は、本編に入る前の前置きがすこーし長くなってしまいました……!(すみません!)
でも、お部屋で植物を育てている皆さんなら、きっと一度は脳内にこんなハテナが浮かんだことがあるはず。
「光が大事というのはなんとなくわかる。
でも「風もセットで必要」と言われても、ピンとこない…」
私はサボテンを珍獣にしてしまいました。そんな植物ド素人の私が、植物ライト専門店の代表・大門さんに本音の疑問をそのままぶつけてみたのが今回の企画です。
私が、大門さんに突撃するまでの前日譚はこちらからゆるっと読めます。
↓インタビューの経緯はこちら↓ 大門さんから返ってきた答えは、私にとって室内での植物育成の常識がガラリと変わる目からウロコなお話ばかりでした…。本編では、植物にとって一番大切な「光」と「風」の秘密を、全2回を講義形式でお届けします!
【第1講義】 「植物育成ライトって本当に必要ですか‽」植物のプロにぜんぶ聞いてみた
【第2講義】 「サーキュレーターって本当に必要ですか?」植物のプロにぜんぶ聞いてみた」←本記事
どちらから読んでもOKですが、両方を組み合わせることで、植物がぐんぐん育つ理想的な環境が作れます!
まずは光の基本を知りたい方は第1講義から、風の重要性をいち早く知りたい方はこのまま第2講義へお進みください!
今日の話し手
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聞く人
杉|平安伸銅工業/コンテンツ担当
家でサボテンを育てているものの、ほったらかしがち……という自称・植物初心者。「育成ライトって本当に必要なの?」という素朴な疑問を持つ方を代表して、大門さんに直撃します!
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教えてくれる人
大門さん|BAREEL/植物・育成環境のスペシャリスト
植物育成ライト専門店「BARREL」の代表。観葉植物・多肉植物の育成環境づくりを専門に、育成ライトやサーキュレーターの活用方法を日々研究・提案。「植物の生理から考える」アプローチで、多くのグリーン愛好家から支持を集める。
なぜ植物に風が必要なの?
①水分のめぐりを良くして、栄養補給をスムーズに!

光が大事というのはわかるんですが、風まで必要と言われると……。植物にとって風って、どういう役割があるんですか?

まず一つ目の理由が、水分のめぐりを良くして、栄養補給をスムーズにするためです。専門用語で言うと、「蒸散(じょうさん)」を活発にすると言います。植物は、風を送ると葉っぱの表面から水分(水蒸気)が出ていきます。(これを蒸散という)すると植物は根から水と栄養を吸い上げようとするんです。




②空気を巡らせて、光合成をフルサポート!



③病気と害虫をシャットアウト!




- 風の役割は3つ
①蒸散を促して水・栄養を吸い上げる
②CO₂を循環させて光合成を助ける
③湿気を飛ばして病気・害虫を予防する。 - 育成ライトと風はセットで意味がある。
窓を開けておけば、サーキュレーターは要らない?
■判断基準は「土の乾き」

窓を開けて風通しよくしておけば、サーキュレーターって要らないんじゃないですか?

風通しが良くて、土の乾きが問題なければ、サーキュレーターは必ずしも必要ではないです。ただ……

ただ?

部屋全体の流れが良くても「ここだけ空気が停滞している」という場所はあります。植物を置いている場所が、そういうエアポケットになっていると、土がなかなか乾かない。その場合はサーキュレーターで補ってあげるのがおすすめです。
- 風通しが良くても、植物の置き場所がエアポケットになっていることも。土の乾きが悪ければ、サーキュレーターで補助しましょう。
サーキュレーターの使い方
■風はどこに当てる?

植物のどこに風を当てるのが効果的ですか?上?横?土に直接?

葉っぱや株全体に当てるのがベストです。蒸散は葉っぱから起こるので、葉に当てることで水の吸い上げを促してあげます。

土に当てるのは良くないですか?

効果的ではないですね。人間でたとえると——喉が渇いたら水を飲む。水に栄養が入っていれば栄養も取れる。大事なのは「喉を乾かす」こと、つまり葉っぱからの蒸散を促すことで、土を直接乾かすというのとは違う仕組みです。

なるほど、葉っぱに当てることで「水分を飲みたい」状態を自然に作ってあげるんですね。

そうです。上からでも横からでも下からでも、どの角度からでも効果は得られます。一枚の葉だけが揺れていても、そこで空気が循環しているので、すべての葉が大きく揺れていなくても大丈夫ですよ。あまり神経質にならなくていいです。
■風の強さはどれくらい?

風の強さはどれくらいが適切ですか?強い方が効果が高いですか?

弱〜中程度の風量で十分です。目安は「葉っぱがかすかに揺れている」または「人が空気の動きを感じられる」くらい。それで蒸散も空気循環もしっかり機能します。

強くすれば効果も高まりますか?

強すぎると逆効果で、蒸散が進みすぎて葉が乾燥し、葉が枯れ始めてしまいます。人間でも強風をずっと浴び続けたら嫌ですよね。それと同じです。

弱風でいいんですね!

ただ補足すると、風もストレスの要因となるので、強い風を浴び続けた植物は幹が太くたくましく育ったりします。一部のマニアな方は意図的にやるんですが……スパルタ育成ですね(笑)。

(笑)一般家庭には不要ですね。

ほとんどの方には弱〜中の風量で十分です。植物を健康に保つという目的であれば、これで全部カバーできます。
首振り機能は使った方がいい?

首振り機能って、どういう時に使うのがいいですか?

植物がたくさんある、またはスペースが広い場合に有効です。首振りがないと風が当たる範囲が限られますが、首振りがあれば1台で広いエリアをカバーできます。

逆に、植物が1〜2鉢しかない場合は?

固定でも十分です。コンパクトなスペースならシンプルで管理しやすいです。首振りにすることのデメリットは特にないので、複数株があれば回しておく、という感覚でいいと思います。

首振りをしすぎることで植物に何か悪影響は?

ほぼないですね。ずっと定点で強風が当たり続けるよりも、首振りで広く当てる方が葉へのダメージは少ないです。
- 葉っぱ全体に弱〜中の風を当てれば十分。
- 強すぎは逆効果。首振りは植物が複数あれば活用して。
- 角度はどこからでもOK。
24時間つけっぱなしにしていい?
■育成ライトと同じタイミングでON/OFF

サーキュレーターって時間つけっぱなしにしてもいいですか?

植物の育成という観点では、時間つけ続ける必要はないです。サーキュレーターの目的は「蒸散を促す」「CO₂を循環させる」「病原菌を予防する」の3つですが、〜6時間空けたからといって、その間に病原菌が急増したりはしません。

じゃあ、育成ライトと同じタイミングで消せばいい?

そのイメージで合っています。日中はライトと一緒に動かして、夜は植物と一緒に休んでもらう。その方がサーキュレーター自身の寿命も延びますし、植物の体内リズムにも合っています。

サーキュレーターって24時間動かすと寿命が縮むんですか?

モーターが常に回り続けるので、負荷はかかります。24時間連続運転すると寿命が半分以下になることもあります。育成効果に差がないのであれば、育成ライトと同じタイミングでつけ消しするのが、機器にとっても植物にとっても理想的ですね。

じゃあ、ライトとサーキュレーターを同じタイマーで管理すれば完璧ですね!

そうです!それだけで管理がぐっとシンプルになります。
- 育成ライトと同じタイミングでON/OFFすればOK。
- 植物の体内リズムにも合っていて、機器の寿命も延びる。
その他の注意点
■植物の置き場所で気をつけることは?

部屋のどこに置いても大丈夫ですか?

基本的にはそうですが、「温度が急激に変わる場所」は避けてほしいです。植物も人間と同じで、急な温度変化は苦手です。

具体的にはどんな場所ですか?

エアコンの直風が当たる場所、室外機の真正面、冬場に窓の冷気が直撃する場所などです。特に室外機の熱風は強力で、そこに置くとすぐに弱ります。「気温が安定しているかどうか」を、まず確認してみてください。
- エアコン直風・室外機の前・冬の窓際は温度変化が大きいので避けること。
まとめ
風が植物に必要な理由は3つ——
①蒸散を促して栄養の吸い上げを助ける
②CO₂を循環させて光合成効率を上げる
③湿気を飛ばして病気・害虫を予防する。
風の強さは弱〜中程度で十分、24時間つけ続ける必要はなく、育成ライトと同じタイミングで動かすのがベストです。本シリーズを通して学んできた通り、植物が元気に育つかどうかは「光」と「風」の両輪が揃っているかで決まります。
最後に、植物の調子を判断する一番のバロメーターである「土の乾き」を思い出してください。もし「土がなかなか乾かない」と感じたら、それは「光が足りないのか?」「風が足りないのか?」「温度が悪いのか?」という植物からのサインです。この2つの記事を参考に、光と風の両面から環境を見直して、あなたの植物をさらに元気に育ててあげてください。
その環境を、インテリアとして部屋に馴染む形で実現したのが、DRAW A LINE × BARRELのコラボ商品です。
光と風のタテの線
光と風のヨコの線
植物育成ステージ
風の重要性が理解できたら
植物にとって「風」は重要ですが、同じくらい「光」も重要で、エネルギーを作るためのエンジンです。第1講義では、育成ライトの選び方や水やり管理がどう変わるかを詳しく解説しています。あわせて読むと、室内育成の全体像がよりクリアになります。


